トラベリング

レコーディングも折り返し地点。料理に例えるなら、具材が全て揃った段階。ここから火を入れて、味付けをしていく。もちろん適切な順番で。

 


今回はいつにも増して関わってくれている人数が多いので、後で一気に振り返ると大変なことになりそうだから、一旦ここら辺で整理しておく。

 


亮くんのアトリエで超ザックリなデモ(というよりはフレーズ・アイデアの備忘録)を簡易録音させて貰ったのが、去年の11月。LINEを遡ったら『ハダシノ』のMVリリースに向けて動いてた頃、年末にはスタジオでメンバーと全体像を掴み始めていた。

 


具体的なドラムとベースのイメージが固まってきたのが今年2,3月で、歌詞の8割が見えていた。今思えば八王子、吉祥寺のライブがすごく遠い記憶に映る。同時進行で『怪盗エレジー』のリリースが迫る。

 


4月には正式なレコーディングをお嬢に依頼している。同タイミングでニイオカくんと打ち合わせがてら、スタジオに遊びに来て貰った。この時点で青写真はプロジェクトメンバーに共有できていたと思う。

 


たまにお見かけする、この曲を制作するに辺り《参考・インスピレーション元になったプレイリスト》みたいなアレ、俺はまとめられない。恐らく、10,20曲じゃきかない。自慢でもなんでもないが、100,200アーティストは新たに掘り出した。誰か失念するのもリスペクトに欠けるので、あえて列挙しない。

 


例えば、これを書いている今もトミーゲレロの(海外のファンサイト的)レアトラック集を聴きながら、まだアレンジについて考えている。ちなみに楽曲の方向性は全く関係ない。にしても、何処にヒントがあるかわからない。特にトバさんと亜光から教えて貰う音楽は面白い。シンクロ率が高い。

 


そして、先々週の第一回目レコーディング後にメロディとハーモニーを書き足す。ボーカル録りに備え、改めてギターの指板上で歌メロを可視化して、毅の家で簡易録音・確認させて貰った。また、それを聴いた上でポーターロビンソンやROCKY CHACK等、(自分にとっては)あまり耳馴染みのない楽曲をたくさん薦めて貰う。

 


こうして文章にすると長くなるが、俺の日常はいつの間にか、ほぼ24時間音楽のことばかり考えている。幸せだ。恵まれている、以外の言葉が見当たらない。自分の為に、自分を全うする。

 


フィジカルな側面の仕事(実際にギターを弾く、歌う等)は粗方、終わった。ここからは慎重に組み立てる作業。それから、あんびるはるかを含めて、ジャケットや世界観の融合・統一を図る。たった一曲、4分ちょっとのトラベリングに皆を付き合わせてすまない。だけどやることがある。

ありがとう。

 

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(写真はかんなのインスタから拝借)