逆説的運命論者⑤

昨日、小手の初代ギターである、今井に久しぶりに会った。理由はここでは書かないが、あと何日かすれば皆にも説明できる日が来る。

 

さて、話を戻そう。

 

俺、DUNK、石川は2021年2月に3人だけで集まった。特に集まる"大義名分"はなかった。久しぶりに近況報告しながら、膝を突き合わせて呑もうぜ、そんな感じだったと思う。

 

(思い返せば、数年前にも一度だけ新宿で、この3人で呑んだ記憶がある。ただ、この時の会話にはSMKの"エ"の字も出なかった。それは、逆にお互い"時期尚早"だと自覚していたからじゃないかな。)

 

2年前、DUNKはバンド・ライブハウスシーンにはいなかったし、小手もライブ活動自体しばらく止まっていた。コロナの影響も少なからずはあるのだろうけど、各々が事情を抱えている、そんな様子だった。

 

3人の会合は、今年の6月まで、それぞれの自宅を行き来する形で行われた。最初は俺の家、次に石川の家、最後にDUNKの家の計3回。しかし今思えば、誰の口からも"SMKをやろう"という明確な台詞は出なかったんじゃないか。

 

信じられないかもしれないが、俺たちは皆が思っているほど"具体的な話し合い"をしてない、のかもしれない。シリーズ①から読んでくれている方なら何となく俺たちが、その場の"ノリ"や"タイミング"で生きている、底でしか交われない人種だと理解して貰えるだろう。

 

結局はお互いの空白の時間を埋め合わせたんだと思う。集まった3回中、3回とも石川とDUNKは喧嘩をしていたし、それを見て安心する俺もいた。

 

実際には、最初に俺の家で集まった時点で「小手はレコーディングをする」「リリースするまでライブをしない」「復帰1発目は"お前ら"とやりたい」ということだけ、石川から聞いていた。

 

ただ、DUNKはあの時点でSIMIFUNKではなかったし、メンバーを集めるどころか、一曲だって出来ていなかった。そう考えると、まんまと小手のペースに嵌められたと思う。この長ったらしいblogを書くきっかけだって、見方を変えればそうだ。

 

ここまで書いた18年のブランクと9/23に至るまでの2年計画を経て、フライヤーが送られてきたのはやっと1ヶ月前。そんな俺たちをみて、お客さんや関係者が騒ぎ始めたのも、ここ数週間の話しじゃないか。SNSやインターネットが普及している世の中で、久しぶりにアナログなやり方(と、言えば聞こえはいいが)を思い出させて貰った。

 

 

 

次回、最終回。イベントを目前に控えた自分の心境に向き合う。そして、逆説的運命論者とは何か。

 

 

 

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