バンドマン、という言葉・単語に抵抗がある。俺はギタリストでもボーカルでもなければ(あくまで本質的な意味で)マシリトという音楽を形成する"自分"というジャンルだ。
表現したいことは人の数だけある。花屋で働くのもいいし、こんな休日には友達とテニスをするだけでもいい。それもすべからく表現だ。人生というステージの上であなたが何を演じたいか、烏滸がましくも思う。その最中で機運に恵まれ、仲間たちに出会ったことを。
9/23@新宿ANTIKNOCK、選りすぐりの天邪鬼・捻くれ者が集まった【樽爼】。蓋を開ければ3桁以上のお客さん、"バンドマン"としてはリタイアした連中も、今では子供が3人いたりとか懐かしい顔触れ、それぞれの世界線とコロナという戦火をくぐり抜けた先にこういった再会がありました。
この日の様子はアーカイブとして配信限定で販売することになった。
https://twitter.com/antiknock1985/status/1573293656521715714?s=21&t=1E8ddYE1LglpFV79kV5Fyw
力を貸してくれたANTIKNOCKはもちろんのこと、HIGEの暗躍がなかったら様々なことが実現しなかった。HIGEのことを知らないやつは(https://ledgeweb.com/763/)をチェックしてくれ。
改めて、家のテレビ画面越しに自分たちのステージを見る。俺は何を必死に訴えかけているんだろう。SIMIFUNKのデビュー戦、DUNKがマイクに前に立つだけでクラスの人気者、いたずらっ子に期待するワクワク感が止まらない。そして小手、ex.SIDEKICK9の中津川ハルヒサがドラムとして加入し、ブランクや休止期間を新譜から9割以上のセットリストで塗り替える。
既に最高傑作の評判が聞こえてくる小手の2nd full album「回顧、再製、重複」。オンライン販売限定ということで、是非とも皆さんに聴いて頂きたい。https://twitter.com/kote_jp/status/1565185473903218688?s=21&t=KjJ-js1J3yZmlB7uR1AR1Q
こんな言い方をするのはずるいが、【樽爼】当日まで言われ続けたこと、チケット代1,900円は安すぎる。それは俺も思った。しかし、イベントを終えてみて今、コロナに乗じて(元々、低迷気味だった)ライブハウスの客単価が上がってしまった今、この日に限っては"当時"の値段設定のままだ。もしかしたら石川はそこまで考えてないかもしれないが、俺はそう受け取った。考え直すきっかけにもなった。自分の音楽価値について、あるいはプラスで作用するグッズの収入や、お客さん一人一人と物販でコミュニケーションをとることについて。
収穫があった。"楽しかった"で終わらないイベントを作るには?DUNKと散々、話し合った。俺たちは認め合えないことを認め合っている。それが根本、SMKのルーツであり、ルールなのかもしれないな。兎にも角にも、あの日新宿ANTIKNOCKにご来場の皆様、ありがとうございました。