2024年最後のお題は
CONSTRUCTION NINEのベースCOZYから貰いました。
「ブログのお題、趣旨と違ってたら申し訳ないのですが
演奏力(技術?楽器やバンドアンサンブル)についての印藤さんの考察というか意見聞いてみたいです!」
「趣旨が違うようなら、
パワハラでお願いします!」
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・演奏力について
俺はLed ZeppelinやKing Crimsonを目指している訳ではないので、深い事は語れない。
しかしながら、自分のバンドにおけるアンサンブル、バランスの妙は誰よりも先ずメンバーに言語化出来ないとコンポーザーは務まらないのかもしれない。
俺がよく身内に言われるのは「曲が完成するまで何が演りたいかわからなかった」という台詞だ。
自分の作る音楽はハイレベルのスキルが必要とは思わない。それでもイメージが共有出来てない段階から探り探り、楽曲やアレンジを構築していく作業(そのもの)が堪らなく好きです。
その瞬間、発明が完成したような閃きを3人で体験する事によって、バンドのフレッシュさを保っている。
それはライブやレコーディングの緊張感にも作用/連動します。
恐らく、僕らはライブハウスという所で育ったから、先述した"フレッシュさ"や"緊張感"の様な、目には見えない殺気だったり、バンド全体を纏う空気に少々過敏だと思う。覇気とか波動とか、謂わばオカルトじみたエネルギーを最も大切にしています。バイヴス。
《数値化されない感覚的なシンクロ率》と言った方がわかりやすいかな。そんな空間をメンバー以外の皆さんとも、共有出来れば演奏/技術者として、やっと及第点。
練習量というよりは最早、信仰心に近いと思う。
演奏力とは即ち、日常生活に於けるその準備
に尽きると思います。
「自分の音楽最高」「俺たち最強」そう思えたら本当に言う事無いのだけれど、対価や時間を頂いている以上(ライブなんかは特に)博打やマグレは存在しない前提で考えています。
あくまでこれは自分たちの話なので、ロックンロールなのに洒落臭ぇ、と思う人もいるでしょう。
理屈じゃねぇんだよ、って気持ちもわかります。
俺もイチ個人としては説明的なバンドより、こざっぱりした"印象に残る/残らない"に振り切った(覚悟を決めた)アーティストの方が好きです。ロジックじゃ語れない、ドンブリ勘定の潔さや美学/余白もチームプレイの醍醐味。
だからこそ、日々精進。
※ちなみに、CONSTRUCTION NINEは出会った時からずっと「音楽性に付随する演奏力のアベレージがやたらと高いバンド」というイメージが強いです。
リスペクト。
・パワハラについて
良くないと思う。人にされて嫌な事は自分もしちゃいけないよね。でも自分が調子に乗ったせいで、2,30代はゴリゴリに削られたな。自業自得だけど、凹まされて良かったと思う。本当に有難い、実感する。痛感した。
周りに俺の鼻を折ってくれる人が沢山居たお陰で、成りたくない大人に成らずに済んだのかな。
逃げるのは簡単、だけど逃げた自分を知っているのもまた自分、ソイツは何処までも着いてくる。
悲観的に捉えるのは自由だけど、俺は前を向いて焦らずゆっくり進む事に決めたので、そういう意味ではパワハラされても、俺はしたくないです。
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2024年、ありがとうございました。全ての仲間たち、友人、リスナーの皆さんに感謝しています。
それぞれの栄光に幸あれ。
photo by esola マタヒラ