"褒められて嬉しい"
人間、誰だってそうだ。褒めてくれる村からの脱藩は人を成長させてくれる。マリオの1-1をずっとやっている奴はいないだろ。
トライ&エラーにこそ人間は熱中できる。自分のレベルを下げてまで迎合する必要はない。まるで鮮度を失った魚のように食えたもんじゃない。生きていても、活きていない。
俺にとってリスナーを卒業することは表現者たらしめると知った。消費したいか、されたいか。あるいはそのどちらでもない。俺が俺をたらしめることが本意だ。
マグリットの描いた空のような下、遠くの朝焼けを見つめる。時間が止まって見える。幾重にも重なる雲の隙間に、自分の呼吸とピントが合う。ゆっくりと動いて見える世界。スタンド使いになれたなら、今、俺は時間を支配している。
ステージの上にいなくても"ライブ"はある。深夜の大通り沿いに、人口的な河川敷に吸い込まれる車道の音。ドップラー効果のような、現在(いま)が過去になっていく間に存在する俺。