発表されるはずのライブ、MV
その他、諸々、直接的な関係がないとは言え
公に出来ない状況に困惑している。
どれほど議論を重ねたところで、僕らは当事者ではあるが専門家や先生方ではない。
ミリサイズの140文字を幾つ投稿しても、それ自体に実行力はない。
「自分も何か言及せねば」
「一言言っておかないと」
そもそも、そう感じさせるムードの方が俺は怖い。
本当は、"何が怖くて"
そして、"どう思われたいのか"
性格が悪い俺は、いつもそんなことを勘ぐってしまう。
幸いにも、自分の周りは至って冷静だ。
こちらから件の話をしない限り、ただ粛々と
今、目の前にあることを丁寧にこなしている。
頼もしい。
元来、個人がいくら強気な姿勢でいても
世間の風潮に過敏にならざるを得ないSNS社会においては
自分がその情報をシャットアウトしたところで
周りの人間のムード、生活圏内の影響は受ける。
どころか、「こんな状況だからこそ」今が差をつけるチャンス!と考え
また世の中が正常に動き出した時のスタートダッシュの為
やはり粛々と本来の役目を(何なら他人の分まで)
全うしている仲間がいる。ありがたい。
少なくとも、自分が抱えているライブハウス/イベント関連に限っては、自粛の要請(これも随分と曖昧な言葉だが)を真に受ける人間はおらず
政府から強制的にNGでも食らわない限り、決行しようと考えている。
その中に、これに便乗して誰かを叩くやつや
悪戯に悲観するやつもいない。
むしろその逆だ。
超個人的な意見では、業界全体
"ふるいにかけられている"
"試されている"
と感じることが多くなった。
「だからこのタイミングなのか」
と、逆説的に捉えるようにしている。
たとえ、ライブハウスや音楽イベントが先の報道のように悪者扱いされても
俺はそれでいいと思ってる。
こんな時だけ、耳障りの良い「僕たちの音楽を奪わないで!」みたいな発信にはまるで賛同出来ない。
"奪えるものなら奪ってみろ"
それなら悪者になるのも構わない。
あの日、教室の隅っこで誰にも理解されない孤独を
カーテンに隠れた左耳のイヤホンから流れるヘヴィメタル
僕にとってはブルーハーツ同等に勇気づけられた。
世相に迎合するでもなく
過剰にアレルギーを起こすわけでもなく
ただ、静かに笑っていたい。
疎外感上等の精神で。