邂逅

2000年初頭、僕らロック側の人間はエアジャムやインディーズバブルの煽りを受け、皆が浮かれていた頃、クラブミュージックサイドの東京アンダーグラウンドでは、こんな事が起きてた史実。

 


KAIKOO/邂逅 DOCUMENTARY FILM 2005

 
国内だけではなく、既にこの頃から海外にアプローチして行こうとする革命家たち(と言っても殆どが自分と同世代)、KAIKOO / DJ BAKUはその象徴だと言えます。僕が改めて書くまでもなく。
 
”アブストラクト”という超前衛的カテゴリーが、日本全国の地盤を揺るがし、まさに”地下から”マグマの様に噴き出したシンクロニシティの到来…
 
そんなことを想起させる時代でした。個人的には、その頃のタワレコや試聴機にときめいてた。
 
昨日、ちょうど本人にも確認したけれど、当時、”モッシュやダイブが起こるラップグループ”ってのは、MSCしかいなかったみたいです。
 
TRAPが流行りだしたここ数年なら、そういうフロアの騒ぎ方はもう当たり前だけど、先の映像に映ってるお客さんの表情を見ても、”ヤバい現場に立ち会っている”感がビシビシと伝わるし、イベントの空気そのものが、”時代の共有財産”であること、それは本当に自分が求めるものに近い。
 
前衛的、実験的じゃないといけないという意味ではない。どんなにポップなことを歌っていても、「自分の遊び場は自分で作る」精神に僕は注力したいし、もし、そこに賛同してくれる人がいるなら一緒に遊んで欲しい。40にもなって青臭い言い方だけれど、誰かが読んでくれてると信じて。